アンデレ日誌〜ストーリーを紡ぎ、針路を照らす

Sail of the Lord Church(セイルオブザロードチャーチ)に通う社会人ブログです。社会人教育の分野で、ヒトの成長(人材開発)と組織づくり(組織開発)を支援する仕事をしています。誰かを育てたり、チームをまとめたりする方に、少しでも役に立つブログにしたいと思っています。

難しい言葉だから詳しいわけではなく、簡単な言葉だから未熟なわけじゃない

こんばんは。
Sail of the Lord Church(セイルオブザロードチャーチ)のアンデレです。
 
今日は、表現と内容についての話です。
 
難しい言葉だから詳しいわけではなく
簡単な言葉だから未熟なわけじゃない
ということについて話します。
 
 

2つの文章を比べてみる

以下の2つの文章をご覧ください。
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<1>
仕事におけるレジリエンスは、
論理療法の基本的なモデルである
ABC理論を使うことで解決することができる。
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<2>
仕事において、
自分にとって不利な状況やストレスを
乗り越えるために、
起こった出来事に対しての
受け止め方を変えることで、
感じ方が変わってくる。
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いかがでしょうか。
 
<1>は専門用語を使って説明していて、
<2>は多くの人がわかるような簡単な言葉で
表現しています。
 
実は、この<1>と<2>は、
ほとんど同じ内容を話しています。
みなさんはどちらの表現を好みますでしょうか。
 
好みは人それぞれだと思います。
 
<1>が好きな人は、
より上席の立場にいる方や
専門分野の方が多いかと思います。
 
<2>が好きなかたにとっては、
<1>の表現は難しく堅苦しく
感じられることでしょう。
 
 

表現の難しさと内容の素晴らしさは無関係

ここで言いたいのは、
表現の難しさと内容の素晴らしさは関係がない
ということです。
 
難しい言葉で表現されているから高尚なわけでもなく、
簡単な言葉で表現されているからと言って内容が薄いわけではありません。
 
その都度、相手に合わせて、
専門的で難しい言葉と
誰でもわかるようなやさしい言葉を
変換させて伝えられたら素晴らしいかと思います。
 
専門的な言葉で話してこそ
「よく知っている」と捉える人や専門的な領域で話す人には
<1>のような表現をする。
 
幅広い対象の人が
理解できるように
わかりやすく伝えていきたいならば、
<2>のような表現をする。
 
難しい言葉で話しても、
簡単な言葉で話しても、
大事なのは「伝えること」ではなく
「伝わること」ので、
臨機応変に言い換えられたらいいですね。
 
 
特に注意したい点があります。
表現が難しいからと言って、高尚なわけではないということです。
簡単な言葉だとしても、本質をついた話をしていることの方が
高尚なことだと思います。
 
難しい言葉は、聞いただけで
「わかったつもり」になりがちなところがあることです。
逆に、やさしい言葉で話されていても、
本質をつく話だったら、その方が最先端な可能性もあります。
 
 
相手に合わせて、
難しい言葉とやさしい言葉に
自在に翻訳できる
 
表現(包装)に惑わされずに
本質の深さで見極められる
 
そんな人になっていきたいと思っています。
 
 

「ストーリーを紡ぎ、針路を照らす」

表現に惑わされず、本質を見れる人へ。

 

ありがとうございました。